営業職の転職で面接官がキャリアプランを聞く意図

営業職ではなぜキャリアプランを立てるのが重要なのか

営業職ではなぜキャリアプランを立てるのが重要なのか

キャリアプランは主体的に仕事に取り組むために必要なものです。かつての日本では年功序列が一般的でしたが、バブル崩壊以降、多様な働き方の中から自分で選べるようになったため、キャリアプランを立てる重要性が一気に増してきました。中でも営業職は、営業部門での管理職だけでなく他職種・他業種への転身、独立などさまざまな選択肢があるためキャリアプランをしっかりと立てる必要があるでしょう。

そして、会社から与えられた仕事をこなしていくだけでは、自分の理想のキャリアはと大きくかけ離れてしまうことも少なくありません。5年後、10年後にこうなりたいというプランを達成するためには、こういう経験を積みたい、スキルを身に付けたいという身近な目標を立てる必要があります。そうすることにより、もし現職で必要なスキルを身に付けられないと判断したときには異動を申し出たり転職を検討したりするという道を選ぶこともできるでしょう。

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営業職のキャリアプラン①管理職へキャリアアップ

営業職のキャリアプラン①管理職へキャリアアップ

営業職では主任→係長→課長→部長といったように同じ会社の営業部門で管理職になるのが一般的なキャリアです。営業職にとって最もイメージしやすいキャリアではありますが、誰でも課長や部長になれるわけではありません。営業担当として優秀な成績を残すことはもちろん、部下を管理する能力や営業戦略を立てる能力も備えている人でないと管理職へのキャリアアップは難しいでしょう。

主任~係長クラスまでは個人の営業スキルが重要になるため、周囲の人よりも優れた成績を残すための努力が必要です。極端に言えば自分の成績のことだけを考えていれば良いのです。しかし、課長や部長を目指すのであれば、チームとして継続的に成果を出していかなければなりません。そのため、営業戦略をたてるためのマーケティング知識や部下の心をつかみ育てていく力、チーム全体の計画を管理する能力なども必要になります。

営業職のキャリアプラン②より能力を活かせる会社に転職

営業職のキャリアプラン②より能力を活かせる会社に転職

営業職として培ってきた経験やスキルは他の業種でも活かすことができるため、キャリアアップを求めて転職するという選択肢もあります。例えば中小企業で高い営業成績を出した場合、大手企業よりも早い段階で管理職に昇格できるでしょう。しかし、管理職よりもプレイヤーとして続けたい場合は、大手企業の営業職に転職することによりもっとスケールの大きな仕事を担当することができます。

また、営業職の中には商材の種類を問わず営業経験がある人であれば採用している会社も多くあります。たとえば商社や不動産業界、サービス業界では営業が主力である会社が多く、他業界であっても営業のスキルがあれば採用されやすいでしょう。さらに営業職だけなく企画や人材教育などの職種に転職するという選択肢もあります。営業職とは働き方が大きく異なりますが戦略立案や人材育成という点において営業での経験を活かすことができます。

営業職のキャリアプラン③独立

営業職のキャリアプラン③独立

営業職として高い成果を出した人の中には、将来は組織に所属せず個人事業主として働きたいと思う人も少なくありません。この場合、会社と有期契約を結び歩合制や年俸制で働くのが一般的です。会社員時代に卓越した実績を残した人であれば、営業コンサルタントとして企業するという道もあります。

独立をすると会社員のように給料がある程度決まっているわけではないので、収入は安定するとは言い切れません。しかし、逆に言えば完全に実力主義の世界になるので、半端な気持ちで始めると会社員よりも稼げない可能性も十分にあります。また、基本的には自分の業務は全て自分でやらなければなりません。そのため、独立してうまくやっていくためには、営業スキルや商材の知識だけでなくファイナンシャルプランナーや中小企業診断士などの資格を取得しておくことをおすすめします。

よくある質問

営業職の転職でキャリアプランを伝える際のポイントは?
営業職の転職で面接官にキャリアプランを伝える際は、
1、具体的な目標
2、目標を達成するために今努力していること
3、それを踏まえてなぜこの会社なのか
を分かりやすく説明しましょう。たとえば「5年後までに新しい営業部署を立ち上げたい」という目標に対して、「インサイドセースルを用いた新しい営業方法を研究している」という努力を伝えます。そして、目標を達成するためにはその会社が最も適しているという理由を付け加えましょう。キャリアプランと会社の方向性がかけ離れていると「うちとは合わない」と判断される可能性が高いため、会社の理念や事業内容についてよく調べておきましょう。

また、ひたすら目標をだけを語っていても「夢見がちな人」と思われてしまうため、これまでに成し遂げてきたことや身に付けたスキルなども一緒に伝えることをおすすめします。
転職の際にキャリアプランを聞く意図とは?
面接でキャリアプランが聞かれる意図としてはまず、仕事に対してどのくらい意欲があるかを見ています。キャリアプランは将来達成したい目標です。目標を持って仕事に取り組んでいける人材かどうかを判断していると言えます。また、その人の仕事に対する向き合い方や価値観を見ている場合もあります。そして両者にミスマッチがないよう、自社の方針と合っているか確認するというのも、キャリアプランを聞く意図の1つです。いくら素晴らしいキャリアプランでも、その企業で達成できないものでは意味がありません。このように、面接でキャリアプランを聞かれる理由はさまざまですが、転職の際は明確なキャリアプランを持っておくことをおすすめします。